「水虫は治らないもの」という時代は終わり、優れた現代医学によって完治が可能となりました。
根気よく治療を続けていれば治る病気なので、正しい治し方を学んで治療に取り組みましょう。
しかし逆に言えば、水虫は完治するまで治療を続ける必要があるということに注意しましょう。

水虫の治し方として最も有効でメジャーな方法が、抗真菌薬と呼ばれる水虫治療薬を投薬する方法です。
足の指の間や足の裏・側面などがカサカサに乾燥したり、逆に湿気でふやけてグジュグジュになったりする現象は、人間の皮膚・角質に棲みついた白癬菌が増殖し活発化したことに起因します。
誤った治し方は、これらの乾燥や湿潤状態、かゆみをストップさせる対症療法薬を投薬しつづける方法です。
これではかゆみや乾燥を治すことができても、そもそもの要因である白癬菌を減らすことができていないので、全く解決できません。

抗真菌薬は塗って治す外用薬と、飲んで内側から治す内服薬の2種類に分かれます。
塗り薬は足の指や裏など直接患部に塗るジェルやクリーム剤、スプレー剤などが主流であり、錠剤など飲んで身体の内側から治療を行う内服薬よりも効果が高く即効性もあります。
ただし、爪白癬などは爪の内部にまで薬効成分が届かないため、外用薬はあまり効果がありません。
そのため、症状によって抗真菌薬は使い分けることが必要です。

また抗真菌薬の効き目は高いものの、きちんと投薬していないと再発する可能性が上がります。
これは白癬菌の性質に起因するもので、白癬菌が含まれる皮膚糸状菌とは糸のように長く、一旦感染すると皮膚の深層部にまで潜伏します。
薬効はこの表層部にしか効き目はなく、潜伏した箇所までは薬の成分は届きません。
水虫の症状が出ている表面部の菌が薬で滅菌されて垢として追い出されて、皮膚の再生の循環(ターンオーバー)によって奥の皮膚組織が出てきて初めて効き目が出るため、奥深くにまで届くには時間がかかります。

このターンオーバーのサイクルは、最低でも3ヶ月はかかります。
感染部が全て表に出てくるまで、絶え間なく投薬治療を続けること、これが正しい治し方です。

水虫の治し方を知りたかったら専門の医師に聞こう

水虫の特効薬・抗真菌薬の原理や使い方が分かったら、自宅で治すことができるのかと言えばそうとも限りません。
確かに、ドラッグストアに行けば水虫の薬を購入することができます。
しかし、それはその症状に対応した薬であるということが条件です。

一口に水虫と言っても、足だけで趾間型・角化型・小水疱型と3種類もあります。
さらに言えば、一見水虫のような症状でも、肌荒れ・湿疹の可能性も否定できません。
水虫治療薬の抗真菌薬と、肌荒れ治療薬のステロイド剤は逆の働きをする薬なので、もし症状を素人判断して見切り発車で薬を使うと治るばかりか悪化する事態もありえます。

一番確実なのは、自力で治そうとせずに病院を訪れて医師の診察を受けることです。
専門的な知識と経験により、正確に症状を診断した上で適切な薬を処方してくれます。
投薬に関しても、医師が正しい用法用量を指導してくれて、完治までの期間も明確になるため病院に頼るのが最も効果的です。
病院で一度診察を受けていれば、今後同じ症状が出てきた時にどんな薬が効くのかが把握できているため、同じ成分が含まれるドラッグストアの薬品で自力で治療することが可能となります。

捕捉として、確実に完治したいのであれば投薬治療と平行して、普段の習慣も改善する必要があります。
水虫の元凶である白癬菌が活発化するのは、温度15度以上・湿度70%以上の環境です。
気温の高くなる夏や、気温の上昇に加えて雨の増加・湿度が上昇する梅雨時は、特に注意を払う必要があります。
湿気と熱のこもりやすい靴は毎日履き替えること、帰宅したら必ず足を洗うことなど、治癒はもちろん再発を防ぐ意味でも、雑菌が繁殖しやすい高温多湿な季節は特に気をつけて対策をしましょう。